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離婚調停中の子の監護者の指定 母を監護者にした事例

★事案
平成15年 東京高裁

太郎と花子は、結婚後6年の夫婦で、長女(6歳)長男(4歳)の子があるが、花子は、単身実家に帰って別居状態にあった。
太郎は、花子に対して、離婚及び、長女、長男の監護者を太郎に定める旨の調停申し立てをした。
一方、花子は、太郎に対して、長女、長男の監護者を花子に指定し、長女、長男の引渡しを求める審判の申し立てをした。

★判決
原審
原審は、花子の申し立てを認め、明子と一郎の監護者を花子と定め、太郎に長女と長男の引渡しを命じた。

太郎は、原審に対し、「離婚調停中で当事者の審問もしないで、突然審判が下り、また、現審判が母親優先原則にのみ依拠している。」と主張した。

抗告審
抗告審は、太郎の主張を、棄却し、子供たちが「その置かれた状況下において、内心では花子に対する思慕の情を抱きながら、太郎に対する愛情や配慮から真意をなるべく隠そうとする未成年者の心情を思えば、未成年者らにとって、最善の利益は花子からの監護を受けて、継続的情緒の交流を持ち、その母性に日常的に接することであると判断される」とした。

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