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2歳の女児の監護者の指定 母を監護者にした事例

★事案
平成17年 最高裁(許可抗告審)

太郎と花子は、平成12年12月に婚姻し、平成14年に子(未成年者)が生まれた。花子は、平成16年7月に、太郎が女性と携帯電話でメールをしているのを目撃したことから太郎の浮気を疑い、未成年者を連れて実家に帰り、以後太郎と別居している。
平成16年10月24日に、花子、未成年者、花子の実母が買い物に出かけた際に、太郎が現れ、太郎は未成年者を連れて帰って実家の母にも会わせたいと強く主張したために、花子はこれを承諾した。翌日花子が未成年者を迎えに行くと太郎に電話をかけたところ、太郎はこれを拒み、それ以後太郎は、未成年者を花子に渡さず、会わせてもいない。
花子は、離婚調停申し立てをなし、さらに監護社の指定と未成年者の引渡しを求める調停を申し立てた。

★判決
原審
「未成年者の養育に主として当たってきたのは花子であることは疑う余地がない。また、花子の未成年者に対する養育態度に、格別問題とすべき点も認められない。別居する際に、未成年者を花子が連れていったことは、それまでの養育環境を継続するという意味で、当然であったということができる。これに対し、太郎の行為は、未成年者を奪取したというべきであり、違法状態を形成しているものと言わざるを得ない。したがって、仮に未成年者が精神的その他において安定した状態にあるとしても、肯定的に評価することはできない」とした。

抗告審
「花子の監護権を侵害した違法状態を継続している太郎が、現在の未成年者の安定した状態を主張することは到底許されるものではない。また、未成年者がまだ2歳の女児であり、本来母親の監護が望ましい年齢であることに加え、記録からは花子が育児することについて不適格な事情が認められないので、未成年者の監護者として花子が相当であることは明白である」 とした。

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