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宗教活動を原因とした離婚請求:離婚請求を認めなかった事例

★事案
平成3年・名古屋高裁

花子は太郎と別居して2年、3人子供は5歳と10歳、13歳で太郎が育てていた。
宗教を信仰していても家庭を壊すつもりは全くなく、妻として、母として、努めていこうとする花子に対して、太郎は宗教の放棄をひたすら求め続け、その後離婚の請求が提訴した。

★判決
花子は、夫や子供に深い愛情を抱いているので一緒に暮らせるようになるなら、宗教活動を控えると訴えたが、太郎はすでに花子に対する愛情を失ったと主張し、第一審ではこの夫の請求が認められた。
しかし、名古屋高等裁判所の控訴審では、信仰の自由に対する夫の理解が足りないこと、妻の信仰にもう少し寛容になるべきであり、別居という事態に至った原因は夫の側にあること、また2年の別居期間は関係を修復できなくなるほどの長い期間ではなく、花子は太郎や子供との同居を望んでおり、それが叶えば、問題となっている宗教活動も家庭に影響しない程度に控えるつもりであることなどから、この婚姻生活は回復の余地があるとして、離婚請求は認めなかった。

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